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  > 英国鉄道車両難燃材料試験合格 ES-3751SH標準性能電気絶縁材料・工業材料

 

欧州鉄道車両 難燃性規格適合品 ES-3751SH

RISHOLITE

EN 45545-2 / R23(外装用途) / HL3をクリア

ES-3751SH

 

 

特長

  • 発煙を極力抑える樹脂と基材で構成されています。
  • 万が一トンネル内で火災が発生しても、避難誘導路の視界を確保します。

 

用途

  • 鉄道車両外部(床下・屋根上など)に搭載される電気機器の絶縁

 

(ご参考)

RISHO NOW/ES-3751SH 欧州規格 鉄道車両火災防護規格試験に合格


一般特性

試験項目 ES-3751SH
耐アーク性   205 秒
耐トラッキング性   550V
沿層耐電圧 90℃油中 9kV OK
沿層破壊電圧   40kV<
貫層耐電圧   13kV OK
貫層破壊耐電圧   21kV
圧縮強度 層に垂直 550MPa
圧縮強度 層に平行 430MPa
曲げ強度 層に垂直 500MPa
曲げ強度 層に平行 550MPa
アイゾッド衝撃強度 層に垂直 15J/cm
アイゾッド衝撃強度 層に平行 6.0J/cm
へき開強さ   9kN<

欧州鉄道車両の防火のための規格

  EN 45545-2は、ヨーロッパの鉄道車両に使用される部品や材料の燃焼挙動に対する要求をまとめた規格です。

 用途に応じてR1からR26の要件(Requirement)があり、車両の運行や構造の区分によりハザードレベル(HL1〜HL3)が定められています。  

 運行区分には@トンネルがない、A最長5kmのトンネルがある、B5km以上のトンネルがある、C車両側面から退避できない区間がある。

 構造区分には@普通車両、A自動運転車両、B二階建て車両、C寝台車両があります。

 これにより約90%の車両がHL1(ハザードレベル1)あるいはHL2に適合することが必要となり、末尾の数字が大きくなるほど適合条件が厳しくなります。

 

車両の運行や構造により求められるハザードレベル(HL)

運行区分 構造区分
普通車両 自動運転車両 二階建車両 寝台車両
トンネルなし HL1 HL1 HL1 HL2
最長5kmの トンネル HL2 HL2 HL2 HL2
5km以上の トンネル HL2 HL2 HL2 HL3
車両側面に退避できない HL3 HL3 HL3 HL3

 

R23(外装用途)でハザードレベル3をクリア

 用途によりますが、燃焼挙動に対する要求には、酸素指数、発煙性、毒性といった区分があります。

 利昌工業ではES-3751SHを鉄道車両の外部に設置されるモーター周りなどの絶縁物(露出する面積は0.2uを超えない)としてご利用いただくことを視野に、EN 45545-2のRequirement R23(外装用途/Exterior)の基準に基づく試験を受けました。

 その結果、ES-3751SHは、すべての燃焼挙動区分において、ハザードレベル3の基準を満たすという結果を得ました。

 さらにお客様からは、ハロゲンフリー材であること、加熱時の機械的強度に優れることを高くご評価いただいております。

 

EN 45545-2 / R23(外装用途)に定める要件での燃焼挙動試験の結果

試験区分 試験方法 パラ
メーター
単位

ハザード

レベル1

ハザード

レベル2

ハザード

レベル3

ES-3751SH
酸素指数 ISO 4589-2
酸素指数測定
酸素指数 28以上 28以上 32以上 95以上
発煙性 ISO 5659-2
煙密度測定
25kW/m2
有炎法
Dsmax 600以下 300以下

26.66

(2.5mm厚)
3.28

(25.0mm厚)

毒性 NFX 70-100
ガス毒性分析
CITNLP 1.8以下 1.5以下 0.048

(注)ISO 5659-2の試験条件は25kW/m2、有炎法である。NF X 70-100の試験条件は600℃である。