RISHO Now 209_2

2018年4月10日
 

利昌工業株式会社


 

11万人以上の来訪で賑わう
 去る1月17日(水)から3日間、東京ビッグサイトにて、オートモーティブワールド 国際カーエレクトロニクス技術展が開催されました。
 当日はネプコンジャパン、スマート工場EXPOといった展示会も同時に開催されましたので、11万人以上のご来訪で賑わいました。


自動車業界向け展示会に出展
 利昌工業も、自動車の電動化・電子制御化が急速に進展するのに鑑み、各種ランプ用のLED基板、レーダ用の低伝送損失基板、センサー用の黒色基板、あるいは電力変換器用の高熱伝導基板など、車載機器に向けて開発したプリント配線板材料を、自動車業界の皆様にご覧いただきました。
 主な展示品をご紹介いたします。

 

熱伝導率=10W/mKを実現した7210系樹脂
 10W/mKの熱伝導率、Tg=270℃の高耐熱性、さらに0.12mmの厚みでも5000ボルトの電圧に耐える絶縁信頼性を兼ね備えたプリント配線板材料用の樹脂です。
 これをベースに、アルミベース基板材料(AC-7210)、接着シート(AD-7210)、そして樹脂つき銅箔(CD-7210)といったプリント配線板材料をラインナップしております。

 

PTFE基板と同等の性能を実現 低伝送損失プリント配線板材料 CS-3379M
 ミリ波のような高周波の信号を、より早く、より多く伝えるという意味での「低伝送損失」性を備えたプリント配線板材料です。

 

 従来品で基地局アンテナ基板などに多くのご採用を賜るCS-3376Gに比べ、誘電正接(Df)の値を大幅に低減することで、高価なPTFE基板と同等の低伝送損失特性を実現しました。

 

部品埋め込み性に優れた高耐熱PWB材料

CS-3305K(CCL) / ES-3310K(Prepreg)
 Tgが300℃以上となる高耐熱プリント配線板です。樹脂に充填剤(フィラー)を含みませんので、部品の埋め込み性に優れます。
下の写真は、部品に見立てた厚さ105μmの銅箔を埋め込んだものです。

 

薄くて曲る白色プリント配線板材料 CS-3945
 LED部品を搭載するための白色プリント配線板材料です。熱伝導率は1.3W/mK ですが、0.1mmの薄板でご提供できるため、場合によってはスペック以上の放熱性能を発揮します。
 また0.1mmの薄板にすると曲面に沿った適用も可能で、多くのご愛顧を賜っております。

 

光を通さない黒色プリント配線板材料 CS-3667B
 0.1mmの薄板にしても、可視領域はもとより、光学式センサーによく利用される近赤外領域の光も透過しない黒色のプリント配線板材料です。
 センサーを構成する発光部品と受光部品は、非常に近接して搭載されるため、光学的に隔離することで誤作動を防ぐ用途にご提案しました。

 

はんだクラック対策に好適 しなやかな絶縁層をもつAC-7303
 発熱部品を搭載するアルミベース基板材料は、熱によりアルミ板が膨張と収縮を繰り返すと、はんだつけ部にクラックが生じます。
 AC-7303の絶縁層は、非常にしなやかですので、アルミの膨張・収縮を吸収することではんだクラックの発生を抑えます。

 

 

展示用サンプル
 この度の展示会では、アロー産業株式会社様に展示用の加工サンプルを製作いただきました。この場をお借りして御礼申し上げます。