RISHO Now 212_1

2019年1月10日
 

利昌工業株式会社


 

環境省 NCVプロジェクトの一員として
 先日、東京ビックサイトにて日本最大級の環境イベントである「エコプロ2018」が開催されました。
 利昌工業は環境省ナノセルロース・ビークル・プロジェクト(NCVP)の一員として、セルロースナノファイバー(CNF)のみで成形したトランクリッドアッパーを出展しました。


各社・各団体 大きな成果を展示
 NCVPは環境省の実証事業で、産学官をあわせて22の機関がCNFを活用した自動車部材の作製と評価・実証に取り組むことで、自動車を軽量化し、製造時ならびに走行時の二酸化炭素排出量低減を目標としています。本プロジェクト結成3年目となる今年の展示会では、参画機関がCNFを用いて軽量化した材料や部品をそれぞれ出展されていました。

CNF100%のハニカム成形材で大幅な軽量化
 利昌工業は、創業まもない頃より紙(セルロース)を基材とした積層板の製造を手掛けております。また過去にはFRP製のカプセルハウスを上市した経緯もあり、三次曲面をもつ大型FRP成型品の製造技術を所有しています。


 

 NCVP展示ブース内の利昌工業の小間では、第一世代であるCNFが100パーセントのトランクカバーと、さらにより軽量化のため2枚の薄いCNF材でCNF製ハニカムをサンドイッチしたハニカムサンドイッチ構造のトランクカバーを第二世代品としてそれぞれ展示しました。


 


 第二世代品であるCNFハニカムサンドイッチ構造のトランクリッドアッパーは、スチール板以上の剛性を示し、同寸法のスチール製品と比べて約1/5の重量となっています。
 NCVPブースへ多くのご来訪賜り、まことにありがとうございました。