項目 |
解説 |
最高電圧 |
- 使用される受配電盤などにおいて、通常に発生する最高の回路電圧です。
- RTG-6-Sの場合、6.9kVとなります。 この値をもとに耐電圧試験などの値が決まります。
- 特殊品の設計を行う場合など、この最高電圧と、後でご説明する定格一次電圧との間に開きがあると、製作の難易度が大きく上がります。
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定格電圧 |
- 当該機種において規格に定めた性能を保証する事ができる電圧です。
- RTG-6-Sの場合、定格一次電圧は6600/√3V。定格二次電圧は110/√3V。定格三次電圧は110/3または190/3Vとなります。
- 定格一次電圧は中長期的な寿命の観点から、常時印加される電圧として選定ください。
- 定格一次電圧と常時印加される電圧が異なる場合は、特殊設計として対応いたします。
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定格負担 |
- 当該機種において規格に定められた性能を保証する二次または三次のインピーダンスです。
- RTG-6-Sの場合、定格二次負担は200VA。定格三次負担は200VAとなります。
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確度階級 |
- 電圧変換の正確さを示すグレードで、用途に応じた使い分けが必要となります。
- 確度階級は、JIS規格とJEC規格で表示方法が異なります。
- JIS規格の場合、0.2級なら電圧変換の誤差はプラス・マイナス0.2%以内。3.0級のそれはプラス・マイナス3%以内…といった具合です。
- JEC規格の場合、1Pなら電圧変換の誤差はプラス・マイナス1%以内(VT)、3Gのそれはプラス・マイナス3%以内(EVT)…といった具合になります。
☆JIS C 1731-2の場合 |
確度階級 |
主な用途 |
0.2級 |
標準用、特別精密計測用 |
0.5級 |
精密計測用 |
1.0級 |
普通計測用、配電盤用 |
3.0級 |
普通計測用、配電盤用 |
☆JEC-1201-2007の場合 |
確度階級 |
主な用途 |
1P |
一般保護継電器用 |
3P |
一般保護継電器用 |
3G |
地絡継電器用 |
5G |
地絡継電器用 |
- RTG-6-Sの場合はJEC規格表示で、定格二次負担が1P(プラス・マイナス1%以内)、定格三次負担が3G(プラス・マイナス3%以内)です。
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周波数 |
- 日本国内では50Hz、60Hz、さらに50/60Hz共用があります。
- 使用される回路に応じた周波数を選定ください。
- 60Hz専用品を50Hz回路で使用した場合、機器損傷の恐れがあります。
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耐電圧 |
- 計器用変圧器の運転中に加わる各種の電圧に対する強度です。
- 国内規格の場合、非接地形計器用変圧器(VT)は「商用周波耐電圧」と「雷インパルス耐電圧」で、接地形計器用変圧器(EVT)の場合は「誘導耐電圧」と「雷インパルス耐電圧」で示します。
- RTG-6-SはEVTですから、誘導耐電圧が13.2kV/雷インパルス耐電圧が60kVとなります。
- 接地形計器用変圧器は段絶縁のため、接地側端子の絶縁耐力は2kVとなります。一次コイル全体に線路側と同じ耐電圧試験を行うことは出来ません。現地耐電圧試験及び盤搭載の耐電圧試験時には回路から切り離して下さい。
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ヒューズ |
- VTやEVTに内部故障が生じた際、事故の拡大を阻止するために取り付けられます。
- ご用命の際にヒューズの有無を指定下さい。
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