RISHO Now 183_4

平成23年10月10日
 

利昌工業株式会社



 

  山林の社会貢献

 利昌工業は滋賀県高島市朽木小入谷(くつきおにゅうだに)に約160ヘクタールの山林を所有しており、このうち約110ヘクタールに、スギやヒノキを植えて、年間約1100トンの二酸化炭素吸収に貢献しております。「近畿の水がめ」である琵琶湖が常に満々と水を湛えているのは、ここに大小400以上の河川が注ぐほかにも、周辺の山に降った雨や雪が湖底から湧き出るからです。
 利昌工業では昭和51年から、「びわ湖水資源の涵養」に資するために、この植林事業に取り組んでおります。

 

  鯖街道の難所 根来坂峠

 この山林には「鯖街道」の難所である「根来坂峠」(ねごりざかとうげ)があります。
 鯖街道とはその昔、若狭湾で獲れた鯖を塩漬けにして、福井の小浜(おばま)から京都へ、徒歩で運んだ古道です。その荷は40kgほどにもなり、道中「♪京はとおても(遠くても)十八里」と歌いながら、約80kmの行程を一晩かけて京に着くと「ええ塩梅」の塩鯖になっていたそうです。
 複数ある鯖街道の中でも、根来坂峠(835m)を越えるこのルートは、京都へ最短距離となるため、盛んに利用されたそうです。


 

  信長の退路にも

 根来坂峠は、滋賀と福井の県境にありますので、福井県では「根来坂峠」、滋賀県では「針畑峠」(はりはたとうげ)と呼ばれています。
 織田信長が、越前朝倉攻めの最中、妹婿の浅井長政の謀反を知り「是非もなし」と京へ撤退するときに越えたとされるのが、この「針畑峠」です。
 利昌工業の山林には「歴史の道」が通っています。これからハイキングに適した季節となりますので、是非一度お越しいただきたくご案内申しあげます。