■ 山林の社会貢献
利昌工業は滋賀県高島市朽木小入谷(くつきおにゅうだに)に約160ヘクタールの山林を所有しており、このうち約110ヘクタールに、スギやヒノキを植えて、年間約1100トンの二酸化炭素吸収に貢献しております。「近畿の水がめ」である琵琶湖が常に満々と水を湛えているのは、ここに大小400以上の河川が注ぐほかにも、周辺の山に降った雨や雪が湖底から湧き出るからです。
利昌工業では昭和51年から、「びわ湖水資源の涵養」に資するために、この植林事業に取り組んでおります。
■ 鯖街道の難所 根来坂峠
この山林には「鯖街道」の難所である「根来坂峠」(ねごりざかとうげ)があります。
鯖街道とはその昔、若狭湾で獲れた鯖を塩漬けにして、福井の小浜(おばま)から京都へ、徒歩で運んだ古道です。その荷は40kgほどにもなり、道中「♪京はとおても(遠くても)十八里」と歌いながら、約80kmの行程を一晩かけて京に着くと「ええ塩梅」の塩鯖になっていたそうです。
複数ある鯖街道の中でも、根来坂峠(835m)を越えるこのルートは、京都へ最短距離となるため、盛んに利用されたそうです。
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