■工業的に放熱特性を評価
熱抵抗とは「熱の伝わり難さ」です。熱伝導率とは表裏一体の関係にあるので、熱抵抗という側面からも、基板材料の熱伝導特性を評価することができます。
熱伝導率は、その単位「W/mK」(ワット/メートル・ケルビン)からもわかるように、1メートルの厚みがベースとなっておりますので、基板材料の厚みから見れば、かけ離れた次元で放熱特性を評価している一面があります。
これに対し、熱抵抗の単位は「℃/W」です。つまり、その物質に1ワットの熱を加えたら何度上昇するかということですので、工業的な見地から熱伝導特性を評価するには、より現実的な指標であるといえます。 |