RISHO Now 203_1

平成28年10月10日
 

利昌工業株式会社



 

コンタミの大きさや種類を瞬時に解析
 このたび利昌工業では、クリーン・ルームをはじめ、作業環境のクリーン度を維持、さらに向上させるため、コンタミネーション(≒異物)解析システムを導入しました。
 このシステムは、クリーン度をチェックしたい作業場などから、所定の方法で採取したコンタミネーション(以下、コンタミ)のサンプルをセットすると、幅や面積、最大長や円相当径といった大きさ、導電性であるか非導電性であるかといった種類、さらにはすべてのコンタミの写真を撮影して保存・出力することができるものです。
 コンタミの種類ごとに、大きさの分布を瞬時にグラフ化する機能も備えていますので、コンタミ対策の効果を可視化することができます。

 

 

 

 

 

 

クリーン・ルームの清浄度について
 利昌工業では、作業場の随所にJIS/ISO規格で「クラス7」のクリーン・ルームを設置しております。
 これは米国の規格(Fed.Std.209D)に当てはめると清浄度10,000、つまり1立方フィートの空間に含まれる、大きさ0.5ミクロンメートル以上のコンタミの数が、1万個以下である清浄度に相当します。
 この清浄度は、自然界においては地上に存在することがなく、例えば郊外の田園地帯でも、上記の大きさのコンタミが10万個、会社の事務所では100万個、さらに大都市の市街になると500万個も浮遊していると言われています。

 

 

 

 

清浄度の維持・向上
 製造業にとって、異物対策は永遠のテーマです。今回の解析システム導入により、コンタミ対策の効果をより具体的に確認することができるようになりましたので、より効果的な改善策を確実に構築することで、クリーン・ルームだけでなく、その他の作業現場においても、作業環境のクリーン度維持、さらにはクリーン度アップに努めたいと存じます。