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平成29年7月10日
 

利昌工業株式会社



 

 

創業当初からの研究開発型企業
 利昌工業の前身である「利昌洋行」は大正10年10月、電気絶縁材料の「研究開発機関」というスタイル
で創業しました。
 電力・電気産業の発展と表裏一体にある電気絶縁材料は、電気的、化学的、機械的知識の集合体ですが、当時はその材質に対する認識すら定かではないという状況でした。

 

 

 

 そこで創業者の利倉駒二郎は、いたずらに製品化を急ぐよりも、研究と開発の過程を充実することで、ご需要家様に安心してご利用いただける電気絶縁材料をご提供することを重視した訳です。
 この研究開発型企業という会社のスタイルは、今日まで連綿と踏襲されており、利昌工業はこれまでに多くの研究棟や実験棟を立ち上げ、研究開発に取り組んでまいりました。

 

 

 

 

研究スタッフ交流の場
 そしてこの度、昭和16年に尼崎工場が稼働をはじめて6棟目の研究拠点となる「開発本部棟」が竣工しました。
 尼崎工場には、三つの研究開発センターがあり、約50名の研究スタッフが在籍しています。これまで各センターのスタッフは、それぞれの研究棟に詰めることが多く、異なる研究分野のスタッフがテーマを共有したり、アイデアを交換したりする機会は多くありませんでした。
 そこで、三つの研究開発センターのスタッフが一堂に会して交流することで、これまでにはなかった新しいタイプの商品が開発されることを期待して、新たに立ち上げたのが、この開発本部棟です。


 屋上庭園など創造の場を演出
 スタッフが集まるフロアーは、柱や壁がないオープンスペースとしました。壁面には緑のカーテンを施し、屋上には庭園を設けるなど、創造の場に相応しい職場としました。