■90年の回想をまとめた実録的社史
昨年の秋『三代でつないだ利昌工業100年史』を刊行いたしました。
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■プリント配線板材料の薄型化、複合材料化
利昌工業では1971(昭和46)年の創業50周年以降、10年の節目ごとに社史あるいは記念誌を刊行してまいりました。このため先の90年史の版に、ここ10年の出来事を追加でダウンロードすれば100年史の体裁が整うのですが、今回の社史は代表取締役会長/CEOとしての利倉晄一が、あしかけ3年にわたって、これまでの回想を問わず語りに語ったものをまとめた「実録的社史」です。
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■昭和・平成・令和 世情を映したビジネス史
利倉晄一は1951(昭和26)年の入社ですから勤続70年です。成人までの殆どを満州事変(1931年)から終戦(1945年)の時期に過ごしました。
戦争中、利昌工業は海軍の軍需工場でしたから、入社後は、まず民需への転換、そして戦争で失われた陣容の再構築に取り組みました。
その後も、先鋭化した労働争議、高度経済成長、ドル・ショック、オイル・ショック、プラザ合意後の円高不況、バブル景気とその崩壊、冷戦後の経済グローバル化、製造業の空洞化、阪神・淡路大震災、ITバブル崩壊、リーマンショック、東日本大震災、そしてコロナ禍…次々と降りかかる困難に経営者として真剣に対峙し、利昌工業を守り抜いた実体験に基づく言葉、そしてその考え方は示唆に富み、昭和・平成・令和の世情を映したビジネス史の一面がございます。
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■手に取っていただくための装丁
今回の社史も90年史でお世話になった日経BP社より発刊しました。文字が苦手な方を意識して写真を大きく、ふんだんに盛り込み、多くのビジネス書が採用する新書判より、ひとまわり大きいサイズ(A5版)に抑えました。
新書より文字を大きく、さらにページを繰りやすくするため、あえてソフトカバーとするなど、まずは「手に取っていただく」ことに重きをおいた装丁としました。
何かとお忙しい中でも、通勤や移動などの車中でご一読いただけると幸甚に存じます。
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■100年をアップデート
今回の社史を編纂するにあたり、課題となったのは「過去のアップデート」です。これができないと、既刊の社史の内容を「セルフカバー」したページの割合が多くなります。90年史に続く100年史ともなると、セルフカバーが9割に達し、陳腐なものになってしまいます。
ところが今回の社史では、その商品を開発するまで、あるいはその問題を解決するまでのストーリーや、それに取り組んだ社員の奮闘など、既刊の社史には掲載されなかった過去のエピソードが、生き生きとドラマチックに語られております。
そういう意味で、今回の『三代でつないだ利昌工業100年史』は、セルフカバーの部分がなく、かつ、過去の出来事を生き生きとアップデートするという、これまでになく新鮮でユニークな社史に仕上がりました。
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■会社案内も100周年記念版に
100年史の発行にあわせて「会社案内」も100周年記念号を発行しました。
既刊の版をベースに年譜(あゆみ)のページを充実。さらには全社員が登場してご挨拶申し上げております。100年史とあわせてご一読いただけると、なお幸甚に存じます。
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