■エポキシ樹脂とは
エポキシ樹脂は、石油分解ガス中に含まれるプロピレンから合成されるエピクロロヒドリンと、多価フェノール多価アルコールなどを反応させて得られる樹脂状物です。
この時点では熱可塑性で機械的強度も弱く、ほとんど利用価値のないものですが、分子の末端に反応性に富む「エポキシ基」を持っていますので、これを架橋反応させることで熱硬化性とすることができます。
エポキシ樹脂は1930年代に、スイスや米国において研究が始められていましたが、我が国における登場は1950年頃です。初期においては硬化剤の研究が充分でなかったため、塗料や接着剤としてのみ使用されていました。
(以上、RISHO NEWS No.10/1959年10月号「進歩するエポキシ樹脂」より要旨抜粋)
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