Products News 279

2022年10月10日

利昌工業株式会社


計器用変圧器(VT/EVT)とは
 計器用変圧器は、受配電設備(配電盤)に取り付けられる電気機器です。何千ボルトとか何万ボルトといった高電圧を、取り扱いやすい大きさの電圧に変換する役割を担っており、保護装置や電圧計などに接続される電気の見張り番です。
 用途によって接地形計器用変圧器(EVT)と非接地形計器用変圧器(VT)に分類されますが、いずれもその動作原理は、一般的な変圧器と同じです。
 一般的な変圧器との大きな違いは、誤差がプラス・マイナス0.2パーセントであるといった、電圧変換精度の高さです。
小さい事故電流をキャッチ
 欧米では電線の地中化が進んでいますが、国内の高圧配電系統は架空線が主体ですので中性点は非接地方式です。系統トラブルの大半は地絡、つまり何らかの原因で電気が大地に流れることですが、非接地方式の場合、事故電流は小さなものになります。
 この小さいエネルギーを捕らえて地絡を検出できれば、設備破壊などの影響を抑えられるため、小さな電流で継電器を動作させることができるEVTを介して接地しています。
  EVTによる接地は、系統の中性点接地というよりも、むしろ計測のための高インピーダンス接地であり「仮想中性点」と言えます。


コンパクト設計で50年のロングセラー

 本稿でご紹介するリショーキャスト高圧接地形計器用変圧器RTG-6-Sは、同等諸元である他社製品と比べて(平均値)、取りつけ幅で20パーセント程度、据え付け面積で15パーセント程度のダウンサイジングを実現することから、50年来のご愛顧を賜るロングセラーです。
 





詳細は、PDFファイルでご覧頂けます。
当、Products Newsは、「RISHO NEWS 227」より抜粋しました。
高圧接地形計器用変圧器(EVT)RTG-6-S コンパクト設計で半世紀のロングセラー(PDF 2,513KB)



利昌工業株式会社