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電気絶縁材料・工業材料

PS-1160QS エントリー

リコライト
PS-1160QS
構成 紙基材/変性フェノール樹脂積層板
特長 耐ドリル折損性良好
穴位置精度良好 
主用途 細径ドリル加工 (φ0.30mm〜φ0.35mm)
フレキシブルプリント板

一般特性

品 番 PS-1160QS
比 重 1.43
硬 度 58
表面粗度(μm) 1.6
曲げ
弾性率
7.2
5.1
標準厚み 0.4mm,
0.6mm, 0.8mm

 

試験データ:ドリル折損性
エントリー&バックアップボードの間に、銅張積層板(0.2mm厚 FR−4 35μm両面銅箔)を所定枚数重ねてセットし、4000回の貫通ドリル穴明け加工をして、キリの折損回数を調べた結果です。

エントリボード:PS−1160QS(0.4mm厚) バックアップ :PS1160G (1.5mm厚)
表1.ドリル加工条件
ドリルビット 直径:0.3mmφ
刃長:5.0mm  
回転数 80,000rpm
送り速度 1.6m/min
ショット数 4000 shots
表2.基板重ね枚数とビット折れショット数との関係
  ショット数shots ビット折れ発生数/試験数
6枚重ね 7枚重ね 8枚重ね
PS-1160QS
0.4mm厚
1〜1000 0/16 0/16 0/8
1001〜2000 0/16 0/16 0/8
2001〜3000 0/16 0/16 2/8
3001〜4000 0/16 0/16 2/8
0/16 0/16 4/8
アルミニウム板
0.2mm厚
1〜1000 1/16 4/16 4/8
1001〜2000 1/16 8/16 3/8
2001〜3000 0/16 2/16 1/8
3001〜4000 0/16 2/16 -
2/16 16/16 8/8
※PS-1160QSをエントリボードに使用した場合、基板7枚重ねで4000回の穴明け加工を行っても、一度もキリが折れませんでした。


試験データ:穴位置ズレ
ドリル入口側とドリル出口側の穴位置ズレデータをとり分布をまとめました。
表3.穴位置ズレデータの取得方法
ショット区分 取得データ
1〜50 各50ショットの
位置精度を測定
951〜1000
1951〜2000
2951〜3000
3951〜4000
表4.穴位置精度試験結果 (単位:μm)
6枚重ね
Ave Ave+3δ Max
PS−1160QS 14 36 39
アルミニウム板 16 39 47

グラフ1.穴位置ズレの分布


試験データ:壁面粗度
ドリル穴の壁面粗度(凸凹の度合い)をマイクロセクション法で測定しました。
壁面の滑らかさは、スルーホールメッキの信頼性向上につながります。
表5.表面粗度データの取得方法
ショット区分 取得データ
1〜5 各5ショットの
壁面粗度を測定
996〜1000
1996〜2000
2996〜3000
表6.壁面粗度試験結果(単位:μm)
  Ave. Max.
PS-1160QS 10 19
アルミニウム板 16 30

グラフ2.壁面粗度の分布