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▲拘束型制振材 リコカーム上から、離型紙、制振樹脂層、そして樹脂層の裏側から見たアルミ板 |
【特長】
・優れた制振効果 η=0.41 (JIS G 0602 片持ち梁法 室温20℃ 500Hz)
・優れた遮音性 TL=64dB (ASTEM E2611 室温20℃ 500Hz)
・鋼鈑ベースの制振材と比べ40%の軽量化
・優れた難燃性
NK「難燃性上張材」認証取得
NK「一次甲板床張材」認定取得
【制振材とは】
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▲制振材のイメージ樹脂やゴムといった粘弾性を持つ材料(制振層)が、振動のエネルギーを熱エネルギーに変換することで、振動を小さくする材料です。 振動が小さくなると、これに付随して発生する騒音も低減します。 制振材の多くは振動する壁面や床面あるいは梁などに直接貼り付ける格好で施工されています。 |
【材料構成】
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▲リコカームの材料構成 |
制振材として開発した樹脂に、アルミ板を張り合わせた拘束型制振材です。 |
<制振性>
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《測定方法》 JIS G 0602 片持ち梁法 室温20℃一般的に損失係数が0.1以上であれば、優れた制振材とされます。 リコカームは、他の多くの制振材がターゲットとする500Hzの振動に対して、0.41という高い数値を得ました。
この性能が、長きにわたり安定的に発揮されるかを検証するため、試料をプラス125℃とマイナス55℃の雰囲気に、それぞれ30分、交互に置くこと1000回繰り返した後、損失係数(η)を測定しましたが、制振性能に変化がないことを確認しております。 |
<遮音性>
《測定方法》 音響管法(ASTM E2611準拠) 室温20℃ 200〜5,000Hzグラフの縦軸は10dBなら10分の1に、20dBなら100分の1に、60dBなら1000分の1に…といったように、20デシベル増えるごとに10倍、音を減衰させたことを示しています。 リコカームは、他の制振材がターゲットとする500ヘルツの音を1000分の1に減衰させる性能を備えています。 |
<多層構造(制振層)>
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▲多層化による制振性能の向上 (拘束材はアルミ板)リコカームの制振層は「多層構造」になっています。これは1層目が熱に変換しきれなかった振動エネルギーを2層目が受けて熱に変換し…といった具合に、いくつかの層で分担して熱に変換しよう…というアイデアです(特許出願すみ)。 この多層化による制振効果の向上は、比較試験で確認しております。 |
<軽量化>
試料 | リコカーム | 比較材 |
拘束層 | アルミ板 | 鋼鈑 |
重量 (300×500mm) |
0.6kg | 1.0kg |
一般的に拘束層は重いほど制振効果が高いため、鋼板などが用いられます。
これに対しリコカームは、制振層を多層構造にすることで、拘束材が軽いアルミ板であるにもかかわらず、高い防音性を発揮しますので、鋼板を用いた同等の製品よりも40パーセントの軽量化が実現します。 |
<施工箇所のご提案>
リコカームは現在、船舶でのご使用を視野に材料認定を受けておりますが、鉄道車両や貨物自動車、あるいは輸送機といった分野からもご評価の機会を賜りたくお待ち申し上げております。 |
<標準仕様>
幅×長さ (mm) | 500×300 など | |
厚さ (mm) | 2 | アルミ層:1.0 |
樹 脂 層:1.0 | ||
重量 (kg/m2) | 3.8 | |
粘着力 (N/20mm) | 18.27 |