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エポキシモールド形計器用変成器は、長期間にわたるご利用のうちに、経年的な電気的ストレスなどにより樹脂の絶縁性能が次第に劣化し、やがて寿命に達します。
絶縁劣化の要因は次の通りで、これらが単独あるいは複合的に作用します。 |
絶縁劣化の種類 |
要 因 |
進行プロセス |
熱劣化 |
熱 |
酸化、熱分解
→機械強度低下、吸湿性増大など |
電界劣化 |
部分放電劣化 |
ボイド
(クラック、剥離、気泡) |
酸化、窄孔
→絶縁厚さが減少→貫通破壊 |
トリーイング |
突起、異物 |
応力劣化 |
熱応力、ヒートサイクル、振動応力 |
クラックなどボイド発生、進展
→電圧劣化 |
環境劣化 |
湿気、塵埃など |
汚損、吸湿
→絶縁抵抗低下、トラッキング |
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樹脂の内部に絶縁異常(放電・ボイド・き裂など)が生じても、これが自己回復することはなく、多くの場合は劣化が進行します。
樹脂が気中に直接さらされていることから環境条件の影響を受けやすく、有機材料特有のトラッキング現象もあることから、進行の度合いは一様でありません。
モールド形計器用変成器は、経年的な劣化の進行により電気的性能や機械的性能の維持が困難となります。このため、機器の信頼性や安全性を考慮し、使用後15年を更新推奨時期としております。
但し、この更新推奨時期は、日常点検ならびに定期点検を実施する事を前提として設定しており、保証値ではありません。 |