■G-10材とは
難燃剤を含まない汎用タイプのガラス布基材エポキシ樹脂積層板は、ANSI(AmericanNational Standards Institute=米国国家規格協会)規格で「G-10」というグレードに分類されます。
このG-10に分類される材料のガラス転移温度(Tg※)は120℃程度ですが、利昌工業では1975(昭和50)年に、Tgが160℃となる黒色のG-10材、ブラックG-10を開発し、これをベースとする高耐熱プリント配線板材料CS-3520(片面銅)/CS-3525(両面銅箔)を上市しました。
※ガラス転移温度(Tg)
高分子材料を加熱すると、ある温度で軟化し、熱膨張率や弾性率などの物性が大きく変化します。この温度をガラス転移温度(Glass transition temperature)といい、材料の耐熱性を評価する基準のひとつとなっています。
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