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■バスタブ力ーブ(故障率曲線)
機械や装置を導入し、それらが天寿を全うするまでの間に、故障が発生する頻度をグラフに描いたものに「故障率曲線」があります。
 上図のように、その軌跡が浴槽の断面に見えることから「バスタブカーブ」と呼ばれます。バスタブカーブの軌跡は次の3段階に分かれます。
◇初期故障
導入後すぐに発生して「当たりが悪かった…」と嘆くような故障です。何らかの不具合を内包するも、検査時には一応正常に動作したため出荷された製品などに起こりがちです。
◇偶発故障
機械や装置は安定的に稼働する期間ですが、何かにぶつけた、誤って落としたといった原因で起こることが多い故障です。
◇摩耗故障
人間に例えると、加齢による関節痛や腰痛などの「使い痛み」に似ています。製品が寿命に近づくにつれて急増する故障です。
半導体の不具合による機械や装置の故障は、人命に関わるような場面が想定されますので「当たりが悪かった…」では済まされません。そこで全数を「バーン・イン・テスト」(Burn-in test)という選別試験(スクリーニングと呼ばれます)にかけ、これに合格したもののみが出荷されます。
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