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電子材料

AD-7210N

熱伝導率=10W/mK

セラミックスに代わるパワー半導体搭載用 高熱伝導基板の製作をご提案

高熱伝導接着シート

AD−7210N

 

CD-7004

材料構成

用途

  • 高輝度LED基板
  • パワー半導体基板など
  • 放熱グリスの代替

標準仕様

製品寸法

品 番 製品寸法 (mm)
AD-7210N

510mm × 510mm

340mm × 510mm

ほか

樹脂層の厚さ

品番

(μm)

AD-7210N

120

絶縁層の一般特性

試験項目 単位 測定結果 備考

熱伝導率

レーザーフラッシュ法 W/m・K 10 絶縁層部分のみで評価

ガラス転移温

TMA 300

熱膨張係数 Z方向

α1 ppm/℃ 10〜30
α2 40〜80
貯蔵弾性率 30℃ GPa 18
200℃ 2.6
300℃ 1.8
ヤング率 GPa 53
熱伝導率 TIMテスター法 W/m・K 8

アルミベース基板で評価

絶縁破壊電圧 kV

5

(120μm)

はんだ耐熱性

280℃フロート sec 300<

銅箔引き剥がし強度

Cu:35µm kN/m 1.2
耐トラッキング性 IEC V 600<
難燃性(UL94) V-0
Equiv.
※上記各種データは測定値であり数値を保証するものではありません。

 

絶縁破壊電圧

 AD-7210Nの絶縁層と同じ樹脂をアルミ板の表面に配し、その上に回路形成用の銅箔を張ったアルミベース基板材料AC-7210Nがございます。

 このAC-7210Nの絶縁破壊電圧を測定しました。

AD-7210Nは、わずか0.12mmの厚みでも5000ボルトの電圧に耐えることができると判断できます。

 

高温時の絶縁破壊電圧

AC-7210Nを20℃(室温)、100℃、150℃、そして200℃の温度下に置いた場合の絶縁破壊電圧を測定しました。

厚み0.12mmの絶縁樹脂層は、いずれの温度下においても5000ボルトの電圧に耐えるという結果を得ました。

 

長期耐熱信頼性試験

AC-7210Nを、175℃と200℃、それぞれの雰囲気に3000時間、置いた後の、銅箔引き剥がし強度を測定しました。

いずれの温度に置いた試料も、当初の接着強度を保持し続けるという結果を得ました。

 

利昌工業からのご提案…高熱伝導セラミックス基板の代替として

 利昌工業では、AD-7210Nを絶縁層とすることで、高熱伝導セラミックス基板と遜色ない熱放散性をもつ、プリント配線板の製造をご提案申し上げております。

 熱伝導率は10W/mKと、セラミックス基板の半分ほどですが、厚みも0.12mmと約半分になりますので「熱抵抗の低減」すなわち「熱の通り易さ」で、セラミックス基板と同等の放熱性が実現するものと考えております。

 一般的なプリント配線板を製造されているメーカー様では、これまでと同等のコストで、さらに、長年培われてきた製造技術や既存の製造装置を、そのまま活用いただけるのも大きなメリットであると考えております。