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電子材料

AC-7303 (はんだクラック対策品)

risholite

はんだクラック対策に好適

AC-7303

AC-7303

材料構成

材料構成

 

 

熱硬化後の絶縁層

熱硬化後の絶縁層 

 非常に「しなやか」なため、アルミ板の熱膨張を吸収します。

 これにより部品のはんだ付け部にかかるストレスが軽減され、はんだクラックの発生を抑制します。

はんだクラックが生じるイメージとその対策

 

はんだクラック

耐はんだクラック性評価試験の結果

 試験条件:マイナス40℃(30分)⇔プラス125℃(30分)×1000サイクル

AC-7303

▲AC-7303

比較材

▲比較材

標準仕様

項 目 仕 様

絶縁層の厚み

(μm)

120

銅箔の厚み

(μm)

35 / 70 / 105

アルミ板の厚み

(mm)

1.0 / 1.5 / 2.0

寸法

(mm)

510mm × 510mm

340mm × 510mm

ほか

用途

  • はんだクラックの緩和が必要な基板
  • 屈曲性が必要な基板

絶縁破壊電圧

下記に、JIS C 2110 に基づく絶縁破壊電圧の試験結果を示します。

絶縁破壊電圧

<絶縁破壊電圧試験の概要>

・試験方法(JIS C2110):500V/秒で昇圧 → 短絡した電圧値(実効値)を記録

・試験片          :アルミ:1.5mm, 絶縁層:120um, 銅箔:35um

・試験条件(気中測定) :マイナス極:アルミ板, プラス極:銅箔(φ25mm)

                印加電流:AC, 漏れ電流閾値:3mA (測定機器:菊水電機TOS5101)

 

絶縁破壊試験の概要

信頼性試験

試料を下記のような過酷な条件に置いた後、絶縁破壊電圧と銅箔引き剥がし強さについて、初期値と処理後の数値を比較しました。

 @175℃の高温下に3000時間

 Aマイナス55℃とプラス125℃の雰囲気にそれぞれ30分間×3000サイクル

 B温度85℃/湿度85%の雰囲気に3000時間

<絶縁破壊電圧>

絶縁破壊電圧

<銅箔引き剥がし強さ>

ピール強度

耐マイグレーション性

 試料を、温度85℃/温度85%の環境下に置き、貫層方向にDC100V(銅箔+/アルミ板−)を印加した際の抵抗値を測定しました。

耐マイグレーション

曲面を持った適用をご提案

 AC-7303の絶縁層は、熱硬化後も非常に「しなやか」なため、基板がなだらかな曲面を持つ程度に折り曲げても回路が断線しません。

 これにより、意匠性が必要なLED照明基板などへの適用をご提案申し上げます。

ご提供:テクノ電子株式会社 様

一般特性

試験項目 単位 処理条件 7303 備考

熱伝導率

レーザーフラッシュ法 W/mK A 3 絶縁層のみで評価
ガラス転移温度(DMA法) A

-20

177

ヤング率 (常温) GPa A 2.4
ポアソン比 - A 0.27
熱膨張係数 α1 ppm/℃ A 35
α2 74
貯蔵弾性率 -40℃ GPa A 1.2
25℃ 1.2
125℃ 0.7
比誘電率 1MHz - A 6.16
誘電正接 1MHz - A 0.027
熱伝導率 TIMテスター法 W/mK A 3 アルミベース基板で評価
銅箔引き剥がし強さ 35μm kN/m A 0.9
70μm 1.3
105μm 1.5
はんだ耐熱性 300℃ sec. A 600<
表面抵抗 C-96/20/65 6.5×108
体積抵抗率 MΩ・m C-96/20/65 1.0×106
難燃性 - UL94 V-0相当

上記の数値は、測定値の一例であり、保証値ではありません