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電子材料

金属ベース プリント配線板材料 (絶縁層がプリプレグのタイプ)

risholite

コストパフォーマンスに優れる

AC−7900

AC-7900

λ=1W/mK

 

アプリケーションのご提案

放熱材料の適用例

▲AC-7900のほか、リショーLED周辺材料を用いた 放熱設計の一例をアニメーションでご説明します

 

材料構成

アルミ板の表面に、絶縁層として、ガラス布基材エポキシ樹脂のプリプレグ(Prepreg=Pre Impregnated material)を配し、その上に回路形成用の銅箔を張った材料です。
材料構成

絶縁層は、白色度に優れ、かつ耐熱変色性にも優れますので、白色レジストインキを塗布したり、反射フィルムを貼り付けたりする必要がありません。

さらに、絶縁層にはガラス布が入っておりますので、0.06mmの厚みでも、絶縁破壊電圧は5キロボルトと信頼性にすぐれます。

 

白色絶縁層の分光反射率

分光反射率

絶縁層は白色度に優れますので、すべての可視光領域において90%前後の高い反射率を有します。

 

絶縁層の耐熱変色性

変色比較

絶縁層は、熱による変色が少ないのが特長です。

上の表は、試料を120℃の雰囲気に置き、所定の時間が経過するごとに白色度を比較したものです。

AC-7900の白色絶縁層は、120℃の雰囲気に2000時間おいてもわずかに黄色く変色する程度です。

LED照明は、消費電力が少なく、かつ長寿命なのが特長ですが、LEDが発する熱により基板が変色すると、明るさの低下や、当初設定した色合いが再現できなくなるといった不具合が生じます。

LEDの基板材料にとって、熱で変色しにくいということは、重要な特長のひとつです。

絶縁破壊電圧

AC-7900の絶縁層には、ガラスエポキシのプリプレグを配しておりますので、絶縁信頼性に優れます。

下記に、JIS C 2110 に基づく絶縁破壊電圧の試験結果を示します。

絶縁破壊電圧

AC-7900の絶縁層は、わずか0.06mm厚でも4000ボルト以上、0.12mm厚なら7000ボルト以上と、優れた絶縁信頼性を示します。

 青色のグラフは、当社材で絶縁層が樹脂であるタイプのアルミベース材料ですが、これと比較して、AC-7900は特性のバラつきが少ないことも、見て取れます。

絶縁破壊電圧試験の概要

・試験方法(JIS C2110):500V/秒で昇圧 → 短絡した電圧値(実効値)を記録

・試験片          :アルミ:1.5mm, 絶縁層:60/80/120um, 銅箔:35um

・試験条件(気中測定) :マイナス極:アルミ板, プラス極:銅箔(φ25mm)

                印加電流:AC, 漏れ電流:10mA (測定機器:菊水電機TOS5101)

 

試験方法

冷熱サイクル試験

 (マイナス55℃ ↔ プラス125℃ 3000回)   

LED照明機器が屋外に設置されることを想定して、試料をマイナス55℃の雰囲気と、プラス125℃の雰囲気に、それぞれ30分間、交互に置くことを繰り返し(冷熱サイクル)、絶縁性(絶縁破壊電圧)と、回路用銅箔の密着性(銅箔剥離強度)が、どの程度劣化するかを試験しました。

@絶縁破壊電圧

A35μm銅箔引きはがし強度

AC-7900は、3000サイクルの冷熱環境下でも、絶縁破壊電圧、ならびに銅箔破壊強度にほとんど変化がありません。

これにより、激しい温度変化をともなう環境下でも、安心してご採用いただけるものと判断いたします。

 

高温・高湿下での高圧絶縁劣化試験

(85℃/85%/1000V)

 試料を、温度85℃、湿度85%という高温・高湿の雰囲気に置きながら、さらに1000ボルトの高圧電流を流す試験を行いました。

 一定時間ごとに電極間の抵抗値を測定し、絶縁抵抗を算出しました(下記参照)。

試料

アルミ:1.0mm厚、絶縁層:120μm、

寸法:100×100mm、銅箔全面エッチング

回路に断線が生じると、抵抗値が突出しますが、1000時間経過後も変化がないことが見て取れます。

これにより、AC-7900は車載用途のような過酷な環境下でご利用いただいても、優れた絶縁信頼性を維持するものと判断いたします。

 

製品寸法

品 番 製品寸法 (mm)

AC-7900

255mm × 510mm

340mm × 510mm

510mm × 510mm

ほか

 

一般仕様

品番

絶縁層の厚さ

(μm)

銅箔の厚さ

(μm)

アルミ板の厚さ

(mm)

AC-7900 60 / 120 35 / 70 /105 1.0 / 1.5 / 2.0

 

絶縁層の一般特性

項目 単位 処理条件 AC-7900 備考
熱伝導率 レーザーフラッシュ法 W/mK A 1 絶縁層のみで評価
比誘電率 (1MHz) 常態 C-96/20/65 7.0
誘電正接 常態 C-96/20/65 0.020
ガラス転移温度 DMA 160
難燃性 UL94 A V-0
熱膨張係数 タテ/ヨコ ppm/℃ 13/14

熱伝導率

TIMテスター法 W/mK A 1 アルミベース基板材料として評価
体積抵抗率 常態 MΩm C-96/20/65 2×107
表面抵抗 常態 MΩ C-96/20/65 3×109
はんだ耐熱性 300℃ 300<
銅箔引き剥がし強度 35μm kN/m

1.8(常温)

1.5(100℃)

絶縁破壊電圧 常態 kV 油中/貫層 5< (0.06mm)
7< (0.12mm)
絶縁抵抗 常態 MΩ C-96/20/65 2×109
処理後 +D-2/100 1×107

試験方法は、JIS C-6481に基づきます。

上記各種データは、測定値であり、数値を保証するものではありません。

 

UL規格認定値(抜粋)

金属板

厚さ

(mm)

絶縁層厚さ

(μm)

導体厚さ

(μm)

最大

導体径

(mmφ)

UL94

フレーム

クラス

ソルダーリミット

最高

使用

温度

(℃)

最小 最大 最小 最大

温度

(℃)

時間

(秒)

0.96 30 200 18 102 50.8 V-0 288 30 90
温度指数(℃

ホットワイヤ

着火性

大電流

アーク

着火性

高電圧

アーク

着火性

耐トラッキング性

ダイレクト

サポート

電気的 機械的
WT 90 90 0 0 1 YES